おれと時々ねこのブログ

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遠距離恋愛

ふむ、たまには恋愛のことでも書くか(博士感のある文章の入り方に成功。博士は"ふむ"を使いがち)。僕は過去に遠距離恋愛を経験しているのだが、遠距離恋愛はすごく寂しくて、辛かった。結局その時の彼女とは別れてしまったが、元気だろうか。最後は会えずに別れてしまったので、そこは心残りだ。「いや男やのにメソメソすんなや!」と思われる方もいると思う。でも僕は男やのにメソメソした。

遠距離のきっかけは彼女がワーキングホリデーで海外に行くことから始まる。
国内での遠距離と思っただろぉ?海外との遠距離だぜぇ?海外にいる間は絶対会えないぜ?それをわかって俺は彼女の夢を応援したぜぇ〜。ワイルドだよね。


ほんっとワイルドだよね~。


彼女と僕は2年ほどお付き合いをさせていただいており、彼女が海外に行きたいという話は何度も聞いていた。そりゃ俺は所詮他人だし、彼女の夢を止める権利はない(だが応援する権利はあった)。海外と日本との遠距離ということで行く前に別れようかという話にもなった。でもお互いまだ日本にいるのに別れるのは寂しいね、難しいかもしれないけど、遠距離恋愛に挑戦してみようということになった。

そして彼女が旅立つ当日、もちろん僕は空港まで見送りに行った。最初は不思議と寂しさはなかった。「あぁ全然寂しくないやん。1年くらい余裕やな。」なんて思ってた。
けど手荷物検査のところでいよいよ本当のお別れ。この先に行けば彼女の姿は見えなくなってしまうというところで彼女が泣き出した。するとそれを見た僕も釣られて涙が出てきた。そこではじめて実感したのだ。「あ、こっから1年も会われへんねや。」と。寂しさが僕の心を埋め尽くした。

彼女を見送った後、1人で帰りの電車に乗った。すごく寂しくて、彼女にもう会いたかった。「早すぎるやろ。そんなんであと1年やっていけるんかい。別に別れたわけじゃないし、遠距離でうまくいってるカップルも山ほどおる。クヨクヨすんな。ほら、酒でも飲みに行こうや」と言ってくれる友達がいればよかったのに。

帰りの電車で聞いていた音楽を今でも覚えている。Flo Ridaの「I Cry」だ。「今の俺の感情にマッチしすぎやろ。この曲、俺が作ったっけ?」と思ったほどだ。だが俺は作曲していなかった。「こんなに俺の感情にマッチしてるのに俺作ってないんかい」と言った。


アメリカの歌手「Flo Rida」。絶対に皿で提供されたであろう肉を持ち運んで食べる。

結局僕と彼女は別れてしまったわけだが、海外と日本との遠距離は本当に難しい。日本に残された僕に待っていたのは「彼女がいない日常」、かたや彼女は念願の海外生活で毎日が刺激的な日々を過ごす。彼女の感情は"寂しい"ではなく、"楽しい"で埋め尽くされるのだ。彼女とはずっと連絡は取っていたが、僕との感情の温度差が日々大きくなっているのを感じていた。

そういえばこの間ニコラスケイジが主演の「天使のくれた時間」という映画を見た。映画の冒頭は空港で恋人同士が離ればなれになる場面から始まるのだが、ついあの時の俺たちと重ね合わせてしまった。あっ、画面の前のあなた様「おいおい、重ねるのはハンバーガーだけにしてくれよ」というアメリカンジョークありがとうございます。


ニコラス・ケイジは作中で登場する天使に、もしあの時ロンドンに行ってなかったらというIFストーリーを体験させてもらえる。僕にもそのチャンスが来たら僕は彼女を引き留めるのだろうか?


なんだかこんな話をしていたら「おいおいお前まだ引きずってんかい!メソメソメソメソ!メソポタミア文明かい!」と言われそうですね。メソポタミア文明は良い文明ですよね。だけど引きずってなんかはいない。もう心の傷は癒えたからこそ思い返すことができるのだ。もう5年以上前の話だ。引きずるわけがない。なぁ天使よ...まだか?