おれと時々ねこのブログ

おれのこととか猫のこと書くでい!

バスケがしたいです…

高校生の時バスケにハマっていた。バスケは体育の授業でしかやったことのなかった僕だが、漫画「スラムダンク」を読んで感銘を受け「あかん!バスケやりたい!」と周りの友達に声をかけた。

俺 「おい!バスケやっぞ!」
友達「ええでい!」

そんな感じでいい感じに人が集まり、市のスポーツセンターにバスケットボールチームを登録した。チーム登録をすることで、市のスポーツ施設を借りることができるのだ。
体育館は1時間1500円で利用できた。毎回2,3時間の利用で10人くらい集まっていたので、1人最大でも450円でバスケができる。安西先生、バスケができます。

スラムダンクに影響されていた僕はスラムダンクのキャラみたいにカッコいいプレーをしたかった。だが現実はそう甘くない。バスケ初心者の僕は全然ボールと友達になれない(もうはとこやったわ)し、チーム内にバスケ部の連中もいたので、そいつらにいつもドリブルで抜かれまくっていた。「俺ドリブルで抜かれるモブ役みたいになってない?俺が体育館の予約とかしてるのにこんな脇役になることある?」とディフェンスもせずにコート内でブツブツ呟いていたので、メンバーからは「下手くそやけど予約はありがとうな。あとチームにいるとマイナス1やからキツイ」というあだ名で呼ばれていた。

僕には流川みたいな天才的なプレーはできないし、花道みたいにリバウンドもできない、リョータみたいに素早いドリブルでディフェンスをかわすこともできないし、ゴリみたいに点を防ぐこともできない。だけど1人だけ僕が真似できるキャラがいた。三井寿だ。シュートなら俺でもなんとかできそうだ。

その日から僕はドリブルを捨て、精度の高いシュートを打つことに専念した。そこからはもうバンバンシュートを決めたよね。「俺のスリーポイントシュートはきれいすぎて、もう7点やろ」ってよく言ってましたよね。
僕たちはチーム分けの時に2人のリーダーがお互いじゃんけんをして、勝った方から順番にチームに入れたい人を指名していくのだが、そこでも僕は結構早めに指名されるようなった。早めに指名されたときは「うぃーっす、だりー。」みたいな天才の感じを醸し出していたが、内心かなり喜んでいた。

言っても僕たちのバスケは仲間内のお遊びバスケだったのだが、そんな僕たちに隣でプレーしていたバスケガチ勢大学生が「試合やりませんか?」と声をかけてきたこともあった。僕はガチ勢に下手くそと思われるのが嫌だったので「どないする?俺らは俺らだけで楽しんでるもんな」と言いかけたが、バスケ部の友達が「ええな!やろや!」と試合を引き受けたこともありましたね。
その時はもちろん僕はベンチで、バスケが上手い友達5人が試合をしていた。僕はガチ勢に控えと思われるのが嫌だったので、ベンチから「俺は幻のシックスマンやからな」という顔で戦況を眺めた。出場しないからほんまに幻に終わったよね。ってか、俺がメンバー全員に1人ずつメール送って、日程調整して、体育館借りてるのにずっと試合見させられるってなに?

ま、そんな汗くさい青春時代の思い出であるバスケ(Basketball)だが、もう何年も活動していない。最後に集まったのは大学生の頃だろう。やっぱり社会人になるとなかなか集まれないものだ。2023年、当時僕がはまっていた「スラムダンク」がちょうど映画公開をしている。

俺、バスケがしたいです。


画面の前のあなた。いま脳内に「世界が終わるまでは~離れることもない」ってスラムダンクでおなじみのBGM流れてますよね。そういうことやねん。