おれと時々ねこのブログ

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世はまさに大サウナ時代

「俺の財宝か?欲しけりゃくれてやる。探せ、サウナストーンをそこに置いてきた。」
というサウナ・D・ロウリュの一言で大サウナ時代が始まったわけだが、銭湯でサウナに行くと本当にその勢いを実感する。僕はこの大サウナ時代が始まる前からサウナが大好きな時代の残党なわけだが、人でパンパンのサウナを見るたびに「嫌な時代だぜ。サウナがルーキー達でごった返してやがる」とぼやいている。

サウナ・D・ロウリュの一言で大海賊時代は終焉を迎えた

この空前のサウナブームは、ブームの前からずっとサウナを利用してきた人間にとってはいい迷惑だ。サウナが混みすぎてサウナ内の座る場所が少なくなってしまっているのだ。自分のお気に入りのご飯屋さんが人気店になってしまい、「あーあせっかくうまくていい具合に空いてるお店だったのに」みたいなあの感覚と一緒だ。「テレビで人が増えると常連さんに迷惑がかかるので」とテレビ取材NGにしているご飯屋さんは時代の荒波に逆らった本当に"良い"お店だということがよくわかる。

僕がサウナに目覚めたきっかけは20代前半の頃、大学の友達と大阪のスパワールドに行ったときに水風呂に入ったことから始まる。大学の友達と「じゃんけん負けたやつ水風呂に肩まで浸かって、30秒我慢な。」というこの世で最も楽しい遊びをしており、罰ゲームに負けた僕が我慢して水風呂から出た後にそれは訪れた。

「ん?なんか体がポカポカしてきた。血がすごい巡っている...!気持ちいい!もしかして水風呂ってこれがいいのか?!ちょっと待てよ...?サウナってもしかして水風呂の前に入ったら最高...?」

この通り、僕はかなり勘が鋭い。ここで初めてサウナの意味を知ったと言っても過言だ。この日までの僕はサウナは銭湯に行けばあるからなんとなく入っているだけのただの小僧だった。サウナはただの熱い部屋で汗を流すためのもの程度にしか思っていなかったのだが、この日を境にサウナは水風呂を浸かりやすくするために利用するものという認識になった。だからサウナが好きと言うよりは、水風呂に浸かった後の感覚(いわゆる整うといった状態)のために利用しているという感じだ。水風呂にいきなり入るのはさすがに冷たすぎるため、サウナで体を極限に温めてから水風呂に入ることで冷たさに抗うことが可能だ。

サウナにハマった俺はそこからいろんな友達を誘いまくった。
友達「ごめん、その日は無理や...また誘ってくれ。」
俺「うるせぇ行こう!!」ドンッ!!

次々と仲間を増やした俺は仲間を銭湯に連れて行き、サウナと水風呂の良さを布教していった。友達が「いや俺は水風呂はまじで無理やからサウナだけ入るわ」と言うと「ほんならなんのためにサウナ入るねん!サウナは水風呂のために入るもんや。騙されたと思って、水風呂に我慢して入ってみろ。とぶぞ?」とサウナの熱に負けないくらい熱く語った。熱く語りすぎて、僕をサウナと勘違いしたおじさんたちが集まってきたほどだ。そして僕の周りの友達はみんなサウナ好きに変わっていった。

僕のサウナの入り方は一回12分(サウナ内の時計1周分)、その後水風呂にかなり長いこと浸かる。すると視界がぐるぐる回ってきて、めまいのような状態になる。それが気持ちいいのだ。これは体にあまりよくない、少しやりすぎだと言われてしまうのだが、「いいんだ。俺がやりたいって決めたんだから、そのために水風呂入って死ぬんなら別にいい」と返しますね。

水風呂から出た後は、水風呂の近くにある桶で水風呂の水を頭から思いっきりかぶる。そして顔を冷え冷えのタオルで覆い、椅子にどっしりと腰かけるのだ。水風呂あがりにくつろげる場所は非常に重要でサウナ、水風呂、椅子が近くにあればあるだけいい。

水風呂とサウナは近くに設置してあるが、このくつろげる場所が微妙という銭湯が意外と多い。よくあるのはサウナ、水風呂の近くに小さい椅子が一個だけとか。「さすがに少なすぎるよ~」とクールポコのせんちゃんも不満を漏らすだろう。あとはサウナ、水風呂の近くではなく、露天風呂などがある屋外に座敷が用意されているパターン。「違う違うそうじゃそうじゃない。水風呂の近く~」と鈴木雅之が言っているのはこのことだろう。

ちなみに僕のおすすめの銭湯は尼崎にある「みずきの湯」。ここは最高だ。くつろげる椅子が圧倒的に多い。室内にサウナ、水風呂、椅子すべてが完璧な配置で用意されており、僕の銭湯ランキング1位をいまだに防衛し続けているスーパーチャンピオンだ。井上尚弥と防衛戦を行っても勝つ可能性はある。

www.mizukinoyu.com

あともうひとつおすすめしたい銭湯がある。大阪の鶴橋にある「延羽の湯」。ここのサウナはロウリュが最高だ。ほかの銭湯にくらべて、圧倒的に熱い。ロウリュのメリットは、時間短縮で体を温められること。先ほど僕はサウナに12分入ると言ったが、できれば早く体を温めて水風呂に入りたいのだ。この延羽の湯のロウリュは熱すぎて、我慢して出た後の水風呂がぬるま湯に感じるほど体を温めてくれる。

www.nobuta123.co.jp

偉そうに語ったが、このサウナ界では僕もまだまだひよっこだ。僕はサウナ歴10年ほどだが、銭湯には20年~30年この世界を生きてきた歴戦の猛者たちが集まる。猛者たちから見れば僕なんかもルーキー達と変わらない。猛者たちからは「おう小僧、てめぇなに生意気に一番上に座ってやがる。お前なんかは一番下段でゆるい熱を時間かけて浴びてろ」と言わんばかりの顔でにらみつけられる。だが俺はひるまない。逆に上段に座った猛者にこう言ってやるのだ「そこをどけ。俺が座る。王の帰還だ(2セット目)」さぁ熱風部屋激烈交戦(サウナロワイヤル)の始まりだ...!