おれと時々ねこのブログ

おれのこととか猫のこと書くでい!

翼が簡単に手に入る時代

僕は出社前に毎日レッドブルを飲んでいる。つまり毎朝翼を授っているということだ。翼を授かったのならば、もうこちらのものだ。僕は「アイキャンフラーイ!」と意気揚々に仕事へ繰り出す。レッドブルは翼を授けてくれるわ、味はおいしいわでとても"良い"飲み物であることが分かる。


映画「ピンポン」で窪塚洋介は川へ飛び込むが、レッドブルを飲み忘れていた可能性がある。


ただ僕が少し疑問に感じているのは「翼ってほんまにいるんかな?」ということだ。というのもレッドブルを飲んでから出社しても朝は眠く、効果が出ているのかも分からずお昼を迎えてしまうのだ。「俺飛べてないやん」と翼に対して疑念を抱くのは当然だろう。

レッドブルは決して安い飲み物ではない。自販機で購入すると200円くらいするので、週5出勤だとすると毎週1000円近く支払っていることになる。スーパーコンピュータ並の頭脳でこの事実を瞬時に見抜いた僕は「翼いらんかもな」と脱レッドブルを試みたこともある。だが"翼なし"で仕事をすると、なんだかいつもより睡魔がきつい感じがして「翼授かってないからやんか」と結局レッドブルを飲んでいる。社会人になってかれこれ10年が経とうといったところか。今でも私のお気に入りはレッドブル

この際、僕が翼をうまく使えているのか、使えていないのかそんなことはどうでもいい。翼が背中にあるという事実が僕に勇気を与えてくれるのだ。実際、翼を授かっていない時の僕は身長が8センチほど低いと言われており、「今日授かってないのか?」と周りの人間に心配されることもある。

翼がある時



翼がない時


こんなに簡単に翼が手に入るなんて本当にいい時代になったものだ。童謡「翼をください」では「今私の願い事が叶うならば翼が欲しい」という歌詞があるが、今の時代では決して生まれなかった曲だろう。作詞家の方が歌に込めた願いは今や200円で叶ってしまう。レッドブル翼を授ける—。たいしたもんだよ全く。